1.1 世界観設定
『ゴールデンアックス:デスアダーの復讐』は、セガの伝説的なベルトスクロールアクション『ゴールデンアックス』シリーズの正統なアーケード続編です。前作で倒されたはずの闇の帝王デスアダーが復活し、再びユリア大陸を支配しようと暗躍します。
前作の英雄たちは直接の操作キャラクターとしては登場しませんが、ドワーフのギリウス・サンダーヘッドが巨人のゴアの背に乗って参戦するなど、物語の繋がりを感じさせます。新たに加わった4人の戦士たちがデスアダー討伐の旅に出ます。復讐に燃える剣士スターン・ブレイド、槍と大地魔法を操るケンタウロスのドーラ、ギリウスを背負う巨漢ゴア、そして敏捷な動きで敵を翻弄するエルフの少年リトル・トリックスが戦いに挑みます。
1.2 開発の歴史
本作はセガAM1研究開発部によって制作され、1992年に「セガ・システム32」基板で稼働を開始しました。システム32はセガ初の32ビットアーケード基板で、NEC V60プロセッサ(16.10795 MHz)を搭載。当時としては画期的なスプライトの拡大・縮小・回転機能を備えており、巨大な敵キャラクターや滑らかなアニメーションを実現しました。画面解像度は416 x 224ピクセル、16,384色同時発色を誇ります。
音楽は川村知之氏と竹内正徳氏が担当し、映画『コナン・ザ・グレート』にインスパイアされた重厚なサウンドが特徴です。日本のゲーム誌『ゲームマシン』の1992年11月ランキングではテーブル型筐体部門で3位を記録しました。長らくアーケード独占タイトルとして知られていましたが、2020年に「アストロシティミニ」や「Arcade1Up」で家庭用初移植が実現しました。
二、キャラクター紹介
本作には4人の操作キャラクターが登場します。魔法システムは、収集数で威力が変わる形式から、消費ポーション数が固定された形式に変更されました。
スターン・ブレイド(Stern Blade)——長剣を操る蛮族の剣士。攻撃力は高いが動きはやや鈍い。魔法「ファイアストーム」はポーション9個を消費し、画面全体を炎で焼き尽くす。正面突破型のプレイヤー向け。
ドーラ(Dora)——シリーズ初の女性ケンタウロス戦士。蹴りと槍による攻撃が強力。魔法「アースクエイク」は消費ポーションが4個と全キャラ中で最も少なく、頻繁に発動可能。単独クリアに最も適した最強キャラと目されています。なお、乗り物に乗ったりレバーを操作したりする際は、馬の脚が人間の脚に変化するユニークな演出があります。
ゴア(Goah)——背中にギリウス・サンダーヘッドを乗せた巨人族の戦士。攻撃力は全キャラ中最大ですが、移動速度は最も遅い。魔法「デーモンスカル」はポーション13個を消費し、画面内の敵を石化させて粉砕する最強の攻撃魔法です。
リトル・トリックス(Little Trix)——熊手を持つエルフの少年。スピードは最速ですが攻撃力は低め。魔法「プロビデンス」はポーション6個を消費し、リンゴの木を召喚してプレイヤー全員の体力を全回復させる、シリーズ唯一の回復魔法です。マルチプレイではゴアの肩に乗って共闘することも可能です。
三、操作方法
3.1 基本操作
8方向レバーと3ボタンのアーケードレイアウトを採用しています。
| 操作 | ボタン | 説明 |
|---|---|---|
| 移動 | レバー | 8方向移動 |
| 通常攻撃 | ボタン1 | 連打でコンボ発動 |
| ジャンプ | ボタン2 | ジャンプ移動 |
| 魔法発動 | ボタン3 | 固定数のポーションを消費 |
| 強攻撃 | 攻撃 + ジャンプ | 体力を消費して放つ強力な攻撃 |
| 空中急降下攻撃 | 走りジャンプ + 下 + 攻撃 | 空中から急降下して突き刺す |
前作からの変更点として、敵を気絶させる「蹴り」や、マルチプレイでの協力投げ技(パイルドライバー)が追加されました。コンティニュー時にキャラクターを変更可能です。
3.2 分岐ルートと乗り物システム
本作はシリーズで初めて分岐ルートを採用しました。第2面と第4面終了時にルートを選択します。日本版は1ルート(全5ステージ)ですが、海外版は未選択ルートを補完する構成(全7ステージ)となっています。
乗り物(ビザリアン)は全5種類に拡張されました:
| 乗り物 | 攻撃方法 | 威力 | 登場ステージ |
|---|---|---|---|
| ファイアマンティス(緑) | 火炎放射、噛みつき | 低 | ジャングル、街、城 |
| バトルマンティス(黒) | 近接斬撃、投げ技 | 中 | 洞窟、森、城 |
| サンダースコーピオン(青) | 電撃針 | 中 | ジャングル、洞窟、街 |
| バトルスコーピオン(金) | 槌打ち、投げ技 | 高 | 森 |
| ボーンドラゴン | 爆発火球、空中キック | 高 | 西門、埠頭 |
乗り物は投石機や連弩などの火器を搭載可能です。3回ダメージを受けるか、乗り手が降りて一定時間が経過すると逃げ出してしまいます。
四、ステージ攻略とBOSS
第1面:ジャングル——チュートリアルステージ。緑のマンティスが初登場。ボスは鉄球を振り回すオーガ。青いスコーピオンを奪って電撃で攻めるのが有効です。
第2面:分岐点——ルートAは暗い洞窟、ルートBは森。ボスは防御力の高いスケルトン軍団です。
第3面:街——全4エリアの長丁場。アマゾネス、サイクロプス、赤オーガ、鎌騎士などが待ち受けます。
第4面:第2の分岐——ルートAはボーンドラゴンに乗れる西門、ルートBはクラーケンが出現する埠頭。ボスは死霊術師。雑魚を先に倒してから挑みましょう。
第5~6面:帰還(海外版のみ)——未踏破ルートを攻略します。
第7面:デスアダーの城——最終決戦。デスアダーは3段階で変身します。第1段階は魔法を吸収するため物理攻撃で盾を破壊。第2段階は魔法が有効。最終形態はドラゴンに騎乗して襲いかかってきます。
五、攻略のヒント
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立ち回りが重要——正面からの殴り合いは避け、敵の側面や背後から攻撃しましょう。
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蹴りを活用——敵を気絶させてから各個撃破するのが基本です。
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魔法は出し惜しみしない——本作の魔法はレベルアップしないため、ピンチの時は迷わず使いましょう。
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トリックスの回復——マルチプレイでは、トリックスのリンゴの木がチームの生命線となります。
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乗り物を奪う——敵の乗り物を奪うことで、火力と機動力を確保できます。
六、トリビア
30年間のアーケード独占——システム32の性能が高すぎたため、当時の家庭用機(メガドライブ)への移植は不可能でした。2020年のアストロシティミニ収録まで、家庭用では遊べない幻の作品でした。
トリックスとゴアの二人乗り——マルチプレイでトリックスがゴアの肩に乗るシステムは、ベルトスクロールアクションとしては非常に珍しい設計です。






