ストライカーズ1945 III (Strikers 1945 III)
1. ゲーム背景
1.1 世界観設定
西暦1999年、地球は未曾有の危機に瀕していた。「F.G.R.(Future Great Revolution)」と名乗る謎の機械化軍団が宇宙の深淵から現れ、圧倒的な火力で世界中の主要都市を蹂躙した。第二次世界大戦のプロペラ機が異星人のテクノロジーと戦う前作とは異なり、今回人類が対峙するのは、AIと機械生命体で構成された侵略者である。彼らは人類の科学力を遥かに凌駕するエネルギー兵器、巨大メカ、そして適応型戦闘システムを保有していた。
この絶滅の危機に際し、国連は「ストライカーズ計画」の最終段階を極秘裏に発動。各国空軍は、アメリカ海軍のF/A-18スーパーホーネットからステルス技術の結晶F-117ナイトホーク、イギリス空軍のAV-8ハリアー、そして試験運用中の無人機X-36まで、地球上の最先端戦闘機を結集させた。6機の精鋭機で構成された編隊は、人類の最後の希望を背負い、F.G.R.の母艦基地へと決死の突撃を敢行する。
前2作とは異なり、『ストライカーズ1945 III』はWWIIのノスタルジーを脱し、世紀末のSF美学を全面的に採用した。敵は鈍重なプロペラ爆撃機や実験的な円盤ではなく、歯車、エネルギーパイプ、装甲板で構成された機械の怪物たちである。深海の潜水艦変形メカから宇宙軌道砲プラットフォーム、巨大歩行戦車、空間を歪めるエネルギーコアに至るまで、F.G.R.の軍事力は圧巻の一言に尽きる。
1.2 開発の経緯
『ストライカーズ1945 III』(日本版タイトル『ストライカーズ1999』)は、日本の名門シューティングゲームメーカー「彩京(Psikyo)」により1999年にリリースされた。ストライカーズシリーズの第3作目であり、正統派シリーズの最終作である。彩京は1992年に元Video Systemのスタッフによって設立され、『戦国エース』、『ガンバード』、『ドラゴンブレイズ』など、高難易度の縦スクロールシューティングで業界に名を馳せた。
本作は彩京自社開発のSH-2基板で動作し、高速な弾幕処理と滑らかなスクロール性能で知られている。本作の最大の特徴は「テクニカルボーナス」システムの導入である。各ボス戦の第2形態で短時間だけ露出する「青い弱点コア」を、赤く変色させて破壊することで、ボスを即座に撃破し高得点を得ることができる。このメカニズムは後の『ドラゴンブレイズ』などにも引き継がれ、彩京シューティングの象徴となった。
ゲームは2周エンド制を採用。全8面をクリアすると自動的に2周目に突入し、敵の弾幕密度が大幅に上昇、ボスの攻撃パターンも変化する。真の最終ボスは2周目の8面終盤にのみ登場する。この設計はコアゲーマーのプレイ時間を大幅に延ばし、アーケード運営における「1周目でコインを入れさせ、2周目で上級者を留まらせる」という彩京の戦略が見事に反映されている。
国際版『Strikers 1945 III』と日本版『ストライカーズ1999』には重要な違いがある。国際版は初期ランク(難易度)が高く、敵の弾速が速く弾幕も濃い。欧米のゲームセンターでは、1面から地獄のような彩京シューティングが展開されることとなり、この仕様は現在もシューティングゲームコミュニティで熱い議論の的となっている。
2. 機体紹介
F/A-18 スーパーホーネット (F/A-18 Super Hornet)
| 属性 | 評価 |
|---|---|
| 移動速度 | ★★★☆☆ (91フレーム) |
| メインショット | ★★★★☆ |
| サブウェポン | ★★★★☆ |
| スーパーショット | ★★★★☆ |
| ボム威力 | ★★★☆☆ |
| 難易度 | ★★☆☆☆ |
- ショット:8方向の青い弾幕+緑のサイドショット。広範囲をカバー。
- サブウェポン:ホーミングミサイル。最大4発まで自動追尾。
- スーパーショット:ラピッドミサイル。4つの子機が位置を固定し、前方にミサイルの雨を降らせる。
- ボム:スーパー・トマホーク。画面中央で大爆発を起こし、持続する炎で弾を消去。
- 当たり判定:5×8ピクセル
総評:最もバランスの取れた入門機。追尾ミサイルにより、弾幕を避けながら攻撃を維持できる。遠距離では威力が減衰するが、スーパーショットの定点攻撃はボス戦で非常に強力。彩京シューティング初心者におすすめ。
F-117 ナイトホーク (F-117 Stealth)
| 属性 | 評価 |
|---|---|
| 移動速度 | ★★☆☆☆ (96フレーム) |
| メインショット | ★★★☆☆ |
| サブウェポン | ★★★☆☆ |
| スーパーショット | ★★★☆☆ |
| ボム威力 | ★★☆☆☆ |
| 難易度 | ★★★★★ |
- ショット:8方向の紫の弾幕+緑のサイドショット。
- サブウェポン:ヒートマイン。前方に低速の感応地雷を設置。最大6発。
- スーパーショット:ソニックウェーブ。前方に2つの小型円形AOEエリアを発生。
- ボム:サンダーボルト。全画面弾消しだが、ダメージは「非常に低い」。
- 当たり判定:5×6ピクセル
総評:上級者向け。移動速度と射速が遅く、敵に密着してショットを叩き込む必要がある。ボムの威力も低いため、緊急回避用と割り切るべき。初心者には非推奨。
F-22 ラプター (F-22 Raptor)
| 属性 | 評価 |
|---|---|
| 移動速度 | ★★★★☆ (81フレーム) |
| メインショット | ★★☆☆☆ |
| サブウェポン | ★★★★★ |
| スーパーショット | ★★★★★ |
| ボム威力 | ★★★★☆ |
| 難易度 | ★★★☆☆ |
- ショット:狭い範囲の緑の弾幕を直射。
- サブウェポン:バリオンレーザー。6本のサイドレーザー(各側3本)で、貫通性能あり。
- スーパーショット:ツインスティンガー。子機がロックオンし、強力な貫通レーザーを発射。
- ボム:クラスターボム。全画面弾消し+ダメージ。
総評:道中の王者。貫通レーザーで雑魚を一掃できるが、メインショットが狭いため単体火力に欠ける。ボス戦ではスーパーショットを積極的に使う必要がある。移動速度の速さは後半の激しい弾幕を避ける上で非常に重要。
AV-8 ハリアー (AV-8 Harrier)
| 属性 | 評価 |
|---|---|
| 移動速度 | ★☆☆☆☆ (102フレーム) |
- ショット:2列の紫の弾幕を直射。最も安定したダメージ。
- サブウェポン:ストレートミサイル。子機から前方にミサイルを発射。
- スーパーショット:ハンターフォーメーション。子機が機体から離れ、独立してターゲットを追尾。
- ボム:B-52カーペット爆撃。2機の大型爆撃機が絨毯爆撃を行う。本体は移動可能。威力は絶大だが、即時の弾消しではない。
- 当たり判定:3×6ピクセル(全機体中最小)
総評:最も遅いが、当たり判定が最小でメインショットの威力は最大。ボムの威力も凄まじく、ボスへの密着攻撃に適している。子機は『グラディウス』のオプションのように機体の動きに追従する。生存重視のプレイヤー向けだが、スコア稼ぎには不向き。
F-4 ファントムII (F-4 Phantom II)
| 属性 | 評価 |
|---|---|
| 移動速度 | ★★★★☆ (85フレーム) |
| メインショット | ★★★★☆ |
| サブウェポン | ★★★☆☆ |
| スーパーショット | ★★★★☆ |
| ボム威力 | ★★★★★ |
| 難易度 | ★★★★☆ |
- ショット:5方向の扇状弾幕+緑のサイドショット。
- サブウェポン:ロールナパーム。低速で前進する燃焼弾。最大4発。
- スーパーショット:クロスナパーム。単発だが非常に高威力のミサイル。
- ボム:サムライソード'99。『戦国エース』のような回転アニメーションで巨大な火炎弾を発射。密着時の威力は全機体中最強だが、遠距離では無力。
- 当たり判定:5×6ピクセル
総評:究極の密着爆発型機体。ボムを零距離で放った際の瞬間火力は凄まじく、ボスの攻撃パターンを完全に把握している必要がある。慎重なプレイヤーには向かない。
X-36 (隠し機体)
| 属性 | 評価 |
|---|---|
| 移動速度 | ★★★★★ (78フレーム) |
| メインショット | ★★★★☆ |
| サブウェポン | ★★★★★ |
| スーパーショット | ★★★★★ |
| ボム威力 | ★★★★☆ |
| 難易度 | ★☆☆☆☆ |
- ショット:5列の青い弾幕を直射。
- サブウェポン:バリアブルレーザー。紫の追尾レーザー。
- スーパーショット:スパイラルレーザー。強力な貫通レーザー。
- ボム:メガスマッシャー。機体がメカに変形してエネルギー球を投擲。変形中も自由に移動可能。
- 当たり判定:5×7ピクセル
総評:公認の最強機体。追尾レーザーで道中が非常に楽になり、最高速の移動と強力なスーパーショットでボス戦も余裕がある。初心者から上級者まで、コミュニティで最も推奨される機体。
隠し機体解禁方法:メンテナンスモードでコード 01999 を入力し、機体選択画面の「?」で方向キー「上」を押すとX-36を選択可能。
3. 操作方法
3.1 基本操作
| ボタン | 操作 | 説明 |
|---|---|---|
| A(タップ) | ショット | 連打で高速射撃 |
| A(長押し) | スーパーショット | スーパーゲージを消費 |
| B | ボム | ボムを消費し、弾消し効果 |
| 8方向レバー | 移動 | 機体の移動 |
3.2 ゲージとパワーアップ
スーパーゲージ:画面左下に表示。敵に攻撃を当てることでチャージ。Lv.0(青)、Lv.1(緑)、Lv.2(黄)の3段階。長押しで発動し、ゲージが溜まっているほど強力。
パワーアップ:
- 赤いPアイテムでショットレベルアップ(最大3段階)。
- 2つ目のPでサブウェポン解禁。
- 被弾でレベルダウン、撃墜で初期状態へ。
ボム:Bアイテムで増加(最大9個)。満タン時にBを取ると10,000点。
3.3 テクニカルボーナス
本作の核心であり、初心者と上級者を分けるスキル。
- ボス戦の第2形態で露出する「青い弱点コア」を赤く変色させ、遮蔽される前に破壊すると即撃破。
- 報酬:1-4面ボス 40,000点、5・7面ボス 50,000点、6面ボス 36,000点。
- 最終ボスには存在しない。
4. 攻略のポイント
- 1-4面はランダム、5-8面は固定。
- 生存の秘訣:当たり判定を意識すること。AV-8なら3×6ピクセルしかない。
- 火力優先:前半3面は火力を維持すること。パワーダウンは死に直結する。
- ボムの使い道:F-4以外は、ボムは攻撃用ではなく「弾消し」と「テクニカルボーナスを狙うための安全確保」に使うこと。






